昨日、北九州の日明に震災瓦礫の試験焼却のための瓦礫を運ぶトラックが搬入されようとしていた。放射能に汚染されている瓦礫。実際現地で計測して毎時0.26マイクロシーベルトだったと言う。
そこに50名ほどの市民が抗議に集まり、トラックの搬入を阻止。
市長に対して抗議し、話し合いを求めた。
この状況がIWJチャンネルによってUST中継されていた。
市側は応じず、しばらくはこう着状態。でも、市民側の対話を求め続ける姿勢は印象的だった。
先頭にたつ婦人はみんなで話し合おう、考えようと必死に訴えていた。
ところが。
話し合いに応じるどころか、市側は警察を呼び、警察が道路交通法違反の名目で強制排除を試みた。
ここからは本当にひどい情景だった。
自分の住む国、日本でこんなことが今起きている。
抗議して座り込みする市民を無理やり引き起こし、排除する警察。
市民の中には妊婦さんもいたが、容赦なかった。泣き叫ぶ市民を問答無用に連行していった。
警察は市民を守らず、瓦礫を守っていたのだ。
10名以上が連行され、公務執行妨害で二人逮捕されたという。
市民の抗議もむなしく8時間遅れでトラックは搬入された。
市民が不安を抱えている。だから話し合いを求めた。
市民は市役所が、市長が、国が、自分たちのことを考えてくれる存在だと信じていた。
だから話し合いを求めた。
自分たちの住む地域を脅かす可能性のある瓦礫の焼却を待ってもらいたかったのだ。
話し合いをしたかったのだ。
その気持ちは全く相手にされないどころか。
土足で蹂躙された。しかも。市民を守る役割であるはずの警察の暴力によって。
観ていて怒りに震え、悲しさに震えた。ああああ・・・・と声が洩れてしまった。
安全だというなら、何故「試験」焼却するのか?
試験する前になぜ安全だと断言しているのか?
現実に放射能汚染されているのがわかっているのにそれを持ち込むのはなんでなのか?
いままでも繰り返されてきた話だ。
でも昨日の情景は。日本という国が瓦解していくのを感じるのに十分だった。
全く文化的、知的でない対応だった。礼儀もなかった。
なによりも市民を第一に考える姿勢は微塵もなかった。
瓦礫受け入れに対して生ずる利権。
なぜ話し合いをする暇も与えずに先を急ぐのか?
僕はこういうやり方が大嫌いです。
だから、今の日本政府を全く支持出来ません。
東京都に提出された原発国民投票条例を求める署名。
石原都知事は条例反対の立場だ。
つまり、僕らの意見なんて聞く気もないんだ。
SAFE IS DANGEROUS
↧
北九州事件
↧